舞鶴引揚記念館

IMG_2427 IMG_2428         今日≪舞鶴引揚記念館≫がリニュアルオープンしました。 長いこと改装のために閉館していましたが、本日装いも新たに公開されることになりました。かつて舞鶴港がシベリア抑留者の帰還港であったことと、抑留者のおかれた過酷な環境を、その事実を実際の資料をもって展示し後世に遺そうという、舞鶴市の柱のひとつともいうべき施設です。 最も長く抑留生活を送られた方は11年といいます。過酷な労働と貧しい食事、衛生的にも劣悪な環境の中で、ただ日本への帰国を願いつつ耐えられた日々の記録が展示されています。今、私たちが当たり前のように享受している豊かなモノに囲まれた生活の礎には、これら今では想像することすら難しい先輩たちの汗と想いが積み重ねられているのだということを改めて知らしめられる、ここは記念館です。

IMG_2431 IMG_2429 IMG_2430 IMG_2433 記念館の入り口には、日本と大陸の地図を床一面に表示し、実際の距離がどのくらいなのかを実感として感じられるようになっています。ビデオ上映のコーナーも設けられ、抑留と引揚の流れをわかりやすく説明されています。そして、ユネスコの記憶遺産を目指しての志をはっきりと示される中、展示室へと入っていきます。展示室の入り口の写真は、ソ連軍によって武装解除される日本兵の写真が壁面一面に掲示されています。

 

IMG_2434  IMG_2439 赤紙≪召集令状≫です。     この令状を受け取った日本人は各地から激励の声に送られて戦地に赴きました。

IMG_2451 IMG_2444 IMG_2452 IMG_2442   旧日本軍から支給されていた衣類を身に着け寒さをしのぎ、収容所で支給される食料も乏しく、日中飲まず食わずの重労働に耐えるため、収容所内ではほとんど体を動かさずに体力を温存していたということです

IMG_2436 IMG_2437 IMG_2438 IMG_2440  白樺の木の皮に手作りのペンと墨汁で、日々の想いと亡くなった同僚への想いなど和歌に綴った白樺日記も展示されています

IMG_2435 IMG_2448 IMG_2449 IMG_2450 IMG_2445 IMG_2446 IMG_2443 IMG_2447  多くの見学者が展示物の前に立ち止まり、一つ一つにじっと見入っておりました。抑留を経験した帰還者の描いた様々な絵画の展示も、リアル感をかき立たせてくれます。

戦争は、終わった後もなお悲劇が続くことを改めて心に強く刻み込むことのできた展示でした。

見送った友は帰って来なかった。                               ほとんど視力を亡くした目に涙をにじませ、語ってくれたお年寄りの言葉が改めてズシリとした重みをもって思い出されます。

 

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