鏡板

近々、新しいトンネルの貫通式があります。

で、これは起工式とか、竣工式といった、割合よく出会う儀式とは違って、かなり珍しい儀式なので、万端滞りなく執り行うことができるよう、各方面と密に連絡を取り合いながら準備を進めております。

その際に必要な品々のひとつに“薦かぶり”の四斗樽がありまして、これはやっぱりなんといってもお祝いごとの華である≪鏡開き≫に使われるのであります。

何人かの木槌を持った方々がエイヤッと樽の蓋の部分を叩いて開く(縁起物なので割るとは言いません)わけですが、そのエイヤッの時に蓋を叩く力は、どう見てもかなり軽めで、この酒樽の蓋はそんなに簡単に開くのかよ…といつも疑問に思っていました。

しかし、しかしです!これには仕掛けがあったのです。開かれる樽の蓋は、もともと蓋の形の整えられた板を木の釘様のものでつないであったのです。ですからあんなに軽めの力で‘ポン’と叩いても、きれいに3~4枚になってしまうのです。

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見えますかね…小さな突起が。これがこの板を繋いでいるのです。で、この完全に蓋状に形の整ったものを酒樽の上に蓋として乗せて、儀式に華を添えるわけです。

この丸い板を、目出度い場にふさわしく≪鏡板≫と呼ぶのは、丸という形状のためもあるでしょうし、鏡開きという儀式の名称から来ているためでもあるのかもしれません。

友愛サービスの仕事は、いろいろと力仕事が多いのですが、文化の香りに触れ、新しい知識を得ることもできるんです。勉強になりました。

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